不動産会社の印刷物
2022/08/03
仲介不動産会社は、物件を買う人・借りる人とオーナーさんとをつなぐ、まさに地域密着型が基本の業種。お客様のニーズにあった物件を親身に提案しながら、売主とのコミュニケーションや情報収集も欠かせません。ここでは、不動産会社の印刷物に必要なアイテムや作成のポイントについてご紹介します。
不動産会社で使われる印刷物とは
①帰宅したらすぐ開けたくなる「封筒」
②信頼感を高める「名刺」
③一目で印象に残る「A4フォルダー」
④手触り感のある上質な「施工例の小冊子」
不動産会社で使われる印刷物にはこのようなものが挙げられます。
不動産会社にあった印刷物を使うことのメリットとは
地域密着型の仲介不動産会社にとって重要なのは、「他社にはないアピールポイント」をお客様に知っていただくことです。
物件を探している見込み客の場合、まずはネットで「住みたい地域、不動産、賃貸」などのキーワードで検索するでしょう。お客さまは社名、ホームページの雰囲気やわかりやすさ、事務所の佇まいなどを確認し、来店するはず。印刷物の色や質感を活かせば「信頼できるイメージ」を伝えられます。
不動産会社のキーワードは「上質感・デザイン性」
例えば、主に分譲物件を取り扱う会社の場合、高級感や安らぎなどの印象を与える「白」を基調とした紙製品が多く使われています。その中でもさらにラグジュアリーさを伝えたい場合、パールやゴールド色のアクセントを加えて上質感を表現します。
また、主にデザイナーズマンションに特化した不動産会社の場合、スタイリッシュさ、シンプル、無機質感などを表現するため、黒や濃色、グレーなどの色がよく使われています。近年ではリノベーションのニーズも急上昇。「個性」を表現するため、印刷物の仕様もより自由度が高くなっています。
不動産会社でよく使われる印刷物
①封筒
物件情報のパンフレットや契約書など、A4サイズがそのまま入る封筒
不動産会社では、契約までにお客様が数回ご来店するケースも少なくありません。例えば物件の概要、間取り図、地図などをまとめた資料が入る角2サイズが最もよく使われています。
また、物件を所有しているオーナーさんへは、営業の際に周辺環境の物件情報をまとめた資料や企業パンプレットなどを手渡し、郵送することも。使用頻度が高い封筒だからこそ、一目で覚えてもらえるデザインにしたいですね。
不動産会社の封筒色は白
不動産会社の封筒の多くを占める白地の封筒は、信頼感を強く印象づけます。企業のロゴが単色やカラフルであれば、下地の紙の色に影響を受けることもなく使いやすいでしょう。
契約時も安心 透けない白い封筒
通常の白い封筒は、光の角度によって中身が透けてしまうことが。契約書や重要事項説明書など重要書類を入れる場合には個人情報に配慮した「透けない白い封筒」もおすすめです。
特徴的な物件が多い場合は紙の素材を変える
高級感を売りにした物件を取り扱う際には、白地にパール加工が施された紙や、デザイン部分にキラキラと輝く箔押し加工をした封筒はいかがでしょう。
デザイナーズマンション物件やリノベーションサービスを扱う不動産会社の場合には、クリエイティブさを表現するグレーやブラックをはじめ、自由度の高い紙もよく使われます。
②名刺
まずは営業の名刺が必要
賃貸や売買物件の仲介業は、借主や買主をはじめ物件のオーナーさんなどあらゆる方に名刺を配るため、営業ツールのひとつとして欠かせません。 名刺を渡す相手は、他社からの営業も受けていることでしょう。その名刺が上質で印象深いデザインであれば、あとで覚えてもらえる可能性もぐっと高まります。
名刺も、白が基本の色
日本では、ビジネス名刺の約7割が白い紙の名刺といわれます。「自分の分身」として相手の手元に残る名刺は、印象のよさが大切です。封筒と同じもしくは質感の近い紙を選ぶと、統一されたイメージが伝わります。
シンプルさと味わい 専門職に人気の活版印刷
活版印刷は、職人が扱う昔ながらの印刷機で文字に圧力をかけて印刷する方法。印刷過程で文字部分がわずかに凹み、手触り感を味わえます。
活版印刷は、文字だけのシンプルな名刺と相性がよく、品のある名刺に仕上がります。デザイナーやフォトグラファーなど専門性の高い職種の方にも人気が高く、海外でもletterpressとして人気があります。
③A4フォルダー
数多くの書類をスマートにきちんとまとめられる
不動産の取引では、A4サイズの申込書や間取り図、B4サイズで二つ折りの賃貸借契約証書・不動産契約証書など、さまざまな書類をお客様へお渡しします。そこで大切な書類をきちんとまとめられるのがA4フォルダー。
グレーと蛍光グリーンの色はモダンな印象を与え、クラフト感のある素材や活版印刷は温かみのあるイメージを演出できます。会社案内などでももちろんお使いいただけます。
④施工事例の冊子
施工事例の紹介・内覧会で配布するカタログに
中古物件のリノベーションや販売を扱う不動産会社なら、施工事例の冊子を用意してお客様にご覧いただくのもよいでしょう。また、実際の物件で配布するカタログとして、デザイナーズマンションの中古物件をリノベーションした内覧会用の資料としても活用できます。
お客様の制作例(デザインギャラリーより)
一面のブラックが五感に残る封筒
パンフレットやチラシなどを入れる角2封筒。ブラック一色使いだけでなく、柔らかで手触り感のある紙質が五感に強く印象づけます。まるでプレゼントを開ける時のような、そんなワクワクした気持ちにさせてくれる封筒です。
リノベ不動産様の制作例(ギャラリー)はこちら
シンプルでありながら存在感のある冊子
ご来店いただいたお客様に差し上げるために制作されたフォトブックの表紙。紙の質感、ミシン糸綴じでディティールにもこだわりました。赤色の用紙にブラックの文字が存在感を放ちます。
ブライトハウス株式会社様の制作例(ギャラリー)はこちら
端材を使ったカレンダー台がついたノベルティ
8周年の記念として制作されたノベルティ。設計・施工中に出た端材をアップサイクルし、カレンダーとセットにしました。シンプルなデザインで実用性も兼ね備えています。
株式会社Standard様の制作例(ギャラリー)はこちら
ブランド名が強く印象に残る封筒
用紙はコンクリートや鉄筋などをイメージし、蛍光レッド色を使ってブランド名を表記しました。見る人に一瞬でインパクトを与える、デザイン性あふれる封筒です。
株式会社ビリーブ リノベーション事業部様の制作例(ギャラリー)はこちら
「暮らし」を想起するような封筒
住宅の販売や建築を手がける企業様がお客さまにお渡しするため制作した封筒。住宅そのものの先に見える「暮らし」をイメージし、シンプルなデザインで生活品を描きました。活版印刷で「温かみ」をプラス。
協栄ホーム株式会社 奈良店様の制作例(ギャラリー)はこちら
羽車の制作例(不動産・近似の業種)
モダン建築をイメージさせる住宅施工例の冊子
会社案内・作例紹介・施工例の冊子の制作例はこちら
自然素材を使った店舗デザイン会社の事例集
会社案内・作例紹介・施工例の冊子の制作例はこちら
まとめ
不動産会社で使用する印刷物は、一目で印象づけるデザイン性に加え、上質感でこだわりを表現することが大切です。斬新な色使いだけでなく、紙の質感や活版印刷技術などもうまく活用して制作してみましょう。住まいに対する想いを印刷物にのせ、ブランディングにお役立てください。