メンズファッションブランドの印刷物
2022/04/01
ファッションブランドを立ち上げる際やブランド刷新などの機会には、ショップカードや商品タグといった印刷物も大切な検討要素となります。とくにメンズファッションは、ブランドの背景に賛同くださったお客様が長年愛用している場合が少なくありません。ブランドの世界観を表現した印刷物を活用して、ブランド全体に統一感を持たせてみてはいかがでしょうか。ここではメンズファッションブランドの印刷物に必要なアイテムや、作成ポイントをご紹介していきます。
メンズファッションブランドで使われる印刷物とは
①ブランドのイメージを凝縮した「商品タグ・ショップカード」
②来期のデザインをイメージ「オープニング・プレス向け案内カード」
③コンセプトが伝わる「ブランドブック」
④商品を包み、高級感を持たせる「薄葉紙」
⑤オリジナル感溢れる「ギフトパッケージの箱」
メンズファッションブランドで使われる印刷物にはこのようなものが挙げられます。
お店にあった印刷物を使うことのメリットとは
メンズファッション業界では、気に入った一つのブランドに長年通い続ける人が多い傾向があるそうです。そのため、まずはブランドを覚えてもらうことが重要になります。お客様の記憶に残るように、店に置くショップカードや商品タグをはじめ、商品を包む薄葉紙やギフトパッケージの箱などお店に使うアイテムを統一させて、ブランドの世界観を伝わりやすくすることも大切ですね。
また、ブランドをリリースする際にプレス向けに送る案内カードや、ブランドのビジュアルを表現するブランドブックはとても大切なもの。その世界観に合った紙素材をセレクトしたい、ブランドが主役にしているテーマカラーを慎重に取り入れて作成したいなど、これらのアイテムもよくご相談をいただいています。
メンズファッションブランドのキーワードは「世界観の表現」
ファッションブランドは、デザイナーの感性や世界観をファッションアイテムに「表現」し、そのアイデンティティーに共感したお客様が、ブランドを支えるファンとなります。
デザイナーやファッションアイテムそのものがブランドを具現化することはもちろん、そのショールームや店舗、ECサイト、そして店舗スタッフなどもブランドを代表する顔の一つ。さらには、ショップカードや商品タグ、ブランドブックなど、ブランドの雰囲気をそのまま印刷物で表現することは、ブランディングには欠かせません。
メンズファッションブランドでよく使われる印刷物
①商品タグ/ショップカード
ファッションブランドで使われる印刷物は、ひとつひとつのアイテムからその世界感が伝わることが大切です。
ブランドがどういった背景から作られたのか、ブランドを通じてお客様に伝えたいメッセージは何かなど、ブランドに込められたコンセプトを表現し伝えることが重要です。
タグはブランドの世界観を表現してくれます。購入の際だけでなく、贈りものとして届いた際にもその商品の価値を引き立てるアイテムとも言えるでしょう。ロゴなどを見せることで認知度が向上しますし、QRコードを入れるなどSNSなどへのつながりも期待できます。
たとえば白系の紙ならシンプルさを表すことができます。風合いあるCottonやBasicは主張しすぎない上品な質感がありおすすめです。ブランドロゴに指定色がある場合、色味がきれいに表現できる白い紙が適しています。
濃色の紙には、キラキラとした輝きが特徴の箔押し加工でさらに高級感を演出できます。(濃色の紙は色移りに注意が必要です)
素朴な素材感のボード紙ならクラフト感やビンテージな雰囲気に仕上がります。ブランドにあった、紙の色や印刷・加工方法で作成してみてはいかがでしょうか。
使用する素材には、そのブランドのコンセプトやこだわりがしっかり伝わる質感やデザインのものを選ぶのがよいでしょう。商品タグ、ショップカード共に同じデザインや紙に揃えると、コストを抑えて作成できます。
②セール・オープニング案内カード
お客様宛のセールのご案内や、ブランドのローンチ前のプレス向けに行うコレクションのイベントはとても重要な機会です。ご案内が届いた際に、そのブランドらしさが伝わる工夫が大切になります。ブランドらしさと新鮮な新しさを感じる案内状は、つい開けてみたくなる魅力があります。
シーズンごとに素材や形状を変えてみるのもお客様からの期待感が高まるでしょう。森林認証紙など、環境に配慮した要素を取り入れるご相談を多くいただくようになりました。
③ブランドブック
今期にコンセプトとしているコーディネートやアイテムが一目でわかるのが「ブランドブック」です。頻繁に足を運んで頂ける上顧客様や商品を購入したお客様だけでなく、初めてお店に来店して頂いたお客様やお店の前を通った方へのアプローチにも活用できます。
ページをめくるほどにブランドの世界観が深く伝わり、販売員がいなくても接客してくれるコーディネーターとも言えるでしょう。そのため、ブランドブック作成では、紙質から色味、レイアウト位置など細部までこだわりを持って選ぶことが大切です。
素材感のあるグレーの紙にデジタルフルカラー印刷。表からミシン糸が見える平綴じにすることでフォーマル過ぎないモダンな印象に仕上げています。
④薄葉紙(商品を包む薄紙)
ギフト用や、商品を保護するためにも薄葉紙は必須のアイテムです。さらに、ブランド名が印刷されているものはそのブランド価値を高める効果も期待できるでしょう。プラ袋の代わりに、さらっと包んでお渡しする用途も増えてきています。
⑤ギフトパッケージの箱
ボックス、薄葉紙、タグなどでブランド価値を高めて
ギフト用のパッケージもそのブランド価値を高めるアイテムの一つです。
お客様の制作例(デザインギャラリーより)
高級感あるデザインの商品タグ
紙質、紙と文字の色合いにこだわられたショップカード。染め物のブランドらしく藍染めのような色をベースにゴールドで印刷し、高級感が伝わります。
KODAI YASUNO様の制作例(ギャラリー)はこちら
バーコードロゴのショップカード
デザイナーの生まれ年と店舗オープンの日を合わせたバーコードのデザイン。箔押し加工により上品さも感じられるショップカードです。
THE CONTE(ザ コント)様の制作例(ギャラリー)はこちら
ファブリックの風合いを活かした細布の名刺
しっかりとした厚みのある細布の名刺。布貼りの紙は、シンプルな中にも自社ブランディングになるようにと使用いただきました。
*細布は仕様を一部変更し、Fabricへ随時切り替えしています。
株式会社gIFTS様の制作例(ギャラリー)はこちら
まとめ
メンズファッションブランドの印刷物は、ブランドに統一感を持たせ、世界観を表現する役割があります。ブランドコンセプトに合う素材感やデザインに仕上げてオリジナリティーある印刷物を作成してはいかがでしょうか。
お客様の目に触れる機会の多いショップカードや薄葉紙はもちろん、特別なときに使用するギフトパッケージや、新コレクションのブランドブックなどは、長くブランドを愛するファンの方々との、ゆるやかなコミュニケーションツールとなるものでしょう。より多くのお客様に共感してもらうための一つのアイテムとしてお役立てください。