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【企業事例】 街と農業に密着した「カフェとエシカルショップ」

2022/01/11

地元で育った野菜を無駄なく美味しく活用する、そのためには新たな目線が必要なこともあります。今回は奈良県生駒(いこま)市にある「nijiiro*cafe(にじいろかふぇ)」の実直な商品開発や、近所の人を巻き込むカフェづくりをご紹介します。

【企業事例】 街と農業に密着した「カフェとエシカルショップ」


コロナ禍で多くの農家が野菜の行き先に悩まされています。「nijiiro*cafe(にじいろかふぇ)」は、奈良県内や生駒市で育った新鮮で安心できる素材を使い、グロッサリーを販売。作り手の顔が浮かぶ、密着型のものづくりを行っています。また、世代を問わずカフェに訪れてもらうための様々なアイディアを実現化。今回は、近所の人に愛される店づくりについて、また、ふるさと納税の返礼品としても話題となっているドレッシングの開発について、オーナーの髙橋祐子様に伺いました。


商品開発とは「脇役に徹すること」
株式会社kotonowa 代表取締役
nijiiro*café オーナー/野菜ソムリエ 髙橋祐子様
「大阪や東京での暮らしを経て、地元・生駒市に戻りカフェをオープンしたのは、2019年9月のことです。その後すぐにコロナ禍に突入、生駒市でも、多くの農家が打撃を受けていました。マルシェなども軒並み中止となっていましたし、突破口を求めている様子でした。何か自分にもできることはないか、いろいろと考えて閃いたのがドレッシングです。このあたりには、専業農家さんが少ない。それは土地の形状が関係していて、ひとつひとつの畑がだんだん畑で狭いから、一つの種を大量に育てることが難しい。それで、五月雨式にいろんな作物を作っているんですね。そんな背景を知り、私も色々な素材でドレッシングを作ってみようと思い立ちました。」

「また、地元の兼業農家の高齢化という課題もあります。田舎あるあるではありますが、代々先祖から受け継いだ畑を持て余している方が多く、近所に気を遣い野菜は作るけど食べきれなくて捨てるという事態になっていたんです。売るパワーもないんですよね。そうした野菜をドレッシングにすることで地元野菜の価値を上げ、野菜を育てている方にお金が回る仕組みを作りたいな、と感じたところがあります。ブランド名の「gocci(ゴチ)」は、“ごちそうさま”という言葉から思い浮かんだものです。」
 

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廃棄される未熟いちごを価値ある商品へ
「例えば、奈良県が誇るブランドいちご・古都華(ことか)。農家さんと話をしている際に、わき芽を摘む際に未熟ないちごも混ざってしまい、それを破棄していると知りました。これが口にしてみるとシャキシャキとした口当たりでびっくり。酸味と甘味のバランス豊かな味わいなんです。 」
 

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「gocciでは、この未熟いちごを“青いちご”と名付け、ドレッシング化を目指しました。ドレッシングとはいえ、ジャムのようでもあって、サラダはもちろんのこと、ヨーグルトやシリアルと合わせたり、チーズに絡めたり、サイダーで割って飲んだりと、いろいろな味わい方で楽しんでもらうことができます。ガラスから覗く赤色もとても美しいんですよ。」


脇役に徹することで、生産者の想いを提供したい
「これまで、いちごの他にも、トマト、たまねぎ、にんじん、レモンを使ったドレッシングをつくってきて、古都華(いちご)はふるさと納税の返礼品にも選んでいただきました。今秋、新しく登場するのは“お茶”です。奈良県はお茶農家さんが多いのですが、やはりコロナ禍でかなりの打撃を受けているようでした。奈良県市田原にある農家さんと縁がありまして、これは是非ドレッシングにしたいと。出汁と合わせ、お肉やお魚にも合うものにしようと奮闘しました。今までもそうですが、新しい商品を生み出すときに意識しているのは、前のめりにならずに脇役に徹すること。何より生産者の想いを提供したいんです。自宅で召し上がっていただく皆さんが、gocciのドレッシングを通して、その向こう側にいる農家さんの姿を感じてもらえる。そんなものが作りたいですね。」
 

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リアルな悩みから生まれた「塾弁当」
「養護教論の職に就いていたこともあるくらい子どもは好きなのですが、総じて言うなら“人が好き”ということなんです。だって、子どもの向こう側には親がいますよね。ですから、子どもも一人の人として接するようにしているんです。わたし自身が子どもを産んでからというもの、思うところが色々とありました。そんなリアルな悩みからスタートしたプロジェクトも多いんです。」

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「たとえば「塾弁」。塾に通うようになった我が子の夕飯(弁当)を、夕方に用意しなければいけないのですが、これがなかなか大変で。毎日しっかり手作りするのはハードルが高い。かといって、毎日インスタントやコンビニでも気がひける。お金を渡してみても、ちゃんとしたものを食べているのか心配になる…。そこで生まれたのが、空のお弁当箱を持ってきたら、450円で好きなおかずを詰めていいよ、という「塾弁」メニュー。好きなものを自分自身で選ぶ、という楽しみもあるんです。」

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どんな世代も受けいれていく工夫とは
「『こどもおやつの日』には、店内で50円~70円で手作りおやつを提供しています※。子どもの親になったからって、必ずしも料理上手である必要はないし、なにより手作りおやつって面倒ですよね。その役割をちょっと代わってあげられたらと。次回はどんなもの食べたい?とリクエストを聞いて、次の回はそれにしてみたり、コミュニケーションも行き交う場になりました。こうして、塾弁当やおやつなど、子どもや学生に積極的に間口を開いているのですが、一方で、いつも子どもとママだけがワイワイしている場にはしたくないとも考えているんです。そうなると他の世代のお客様が入って来にくいですから。そこで行っているのは、キッズ席を分けて設けること。そして、スタッフ採用に関しては、あえて多世代の人を採用することです。今は30代から60代までいますね。そうすることで、様々な立場の人が訪れやすくなっているのではないでしょうか。」※新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて現在は中止(2021年12月現在)
 

地域の人たちと一緒にカードづくり
「店舗に1ヶ月ほどスケッチブックを置いて、近所の子どもたち(とその親御さん)に「自由に描いてね」とラクガキをしてもらい、それらを元にメインビジュアルやパッケージに使うイラストをデザインしてもらいました。当初はカラフルにする案もあったのですが、デザイナーさんと話をしながら、あえてモノトーンに仕上げてもらうことに。」
 

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「ドレッシングの瓶も、できるだけラベルなどを簡略化させて、中身を見せるようにしているんです。その結果「今度は何のドレッシングなの?」と近所の方が尋ねてくださるようになった。ショップカードもそれと同じニュアンスで、あえてイメージカラーを設けずに、その都度、その瞬間につくっているものをおすすめしていきたい、そんなコンセプトとマッチしたカードになったと思います。また、ペラペラではなく、しっかりとした厚みのある紙を選びました。存在感のある手触りのよいショップカードが手元に残れば、自分から興味を持って調べてもらえるかもしれないですよね。」

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「ドレッシングだけでなくショップカードも、地域の人たちと一緒につくったという感覚があります。今後も生産者、地域の方、そしてnijiiroカフェ、みんなでつながりをつくっていければ嬉しいですし、いずれは地域の窓口のような存在になれたら理想です。」


デザインについて
人の手を感じられるデザインと印刷
OFFICE CAMP llc 勝山浩二様

「楽しげで賑やかなこと。子どもからお年寄りまで、みんなが共感を得て、親しみを感じてくれること。その2点を意識して作りました。「この文字は私が描いたで」「このイラストの野菜はワシの作ったやつや」というように、カードのデザインをきっかけにして、街の人たちとの対話やコミュニケーションが生まれるきっかけになったと思います。」

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「デザインとは、デザイナーだけがつくるものではありません。このカードは、街の人たちすべてがクリエイティブに関われるきっかけになったのではないでしょうか。商品やブランドを通じて、その循環の中にいれることを誇りに思います。」


取材をさせていただいて
“地産地消” と言うのは簡単ですが、そこに求められるのは、生産者さんの想いをきちんと汲み取れるかどうか、意思疎通に尽きるのではないでしょうか。髙橋さんのものづくりは生産者ファースト。黒子に徹すると言い切る真摯な姿勢に、ものづくりで一番大切なものを見せていただいた気がします。 (企画広報部)



制作例紹介

【企業事例】 街と農業に密着した「カフェとエシカルショップ」

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カフェに関わる人や地域の人たちと一緒につくったデザイン(クッション)
 
[商品]  ネームカード クッション 0.8mm
[サイズ] 55×55mm
[表面]  活版印刷1色 印刷色:ブラック(基本色)※範囲:〜150㎠
[裏面]  活版印刷1色 印刷色:ブラック(基本色)※範囲:~150㎠
[+の加工]断裁加工

デザイン:勝山浩二(OFFICE CAMP llc)様 作品提供者:株式会社kotonowa様


制作例(デザインギャラリー)
今回ご紹介したカードの詳細はこちら

 

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株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

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大阪府堺市の本社工場では封筒生産機と印刷機を中心に70台を超える機械が稼働しています。
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