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「黒の紙に黒の文字で表現した名刺を作りたい」
2020/07/14
フリーランス スタイリスト
東京を拠点に海外でも活動されている外国人のスタイリストの方がご来店くださいました。事務所移転により、名刺を新しくしたいとお考えです。
「黒の紙に、黒で文字を入れたいのですが、きちんと見えるような方法はありますか?」
今回は、黒の紙に、印刷文字を黒で表現したいというのがお客様の一番のご希望です。また、名刺という事で、可能な限り、文字情報とロゴがきちんと見える点も重要でした。
まずは、黒の紙に凹凸の立体感で表現するエンボス加工を検討されていたので、実際のサンプルをご覧いただきました。エンボスは文字が浮き出て陰影もつき、印象的に仕上がります。加工の特性として、凹凸の版で紙を挟んで加工するため、表面のデザインが裏面に凹んで表現されます。その点をご説明したところ、今回は裏面にも印刷が必要だったためエンボス以外の加工でご検討いただくことになりました。
次に、インクを熱で盛り上げて加工する発泡シルク印刷とブラックの箔押し加工のサンプルをご覧いただきました。手に触れた時の印刷部分の感触や、光沢感の有無などをご確認後、最終的にはメタリックブラックの箔押し加工を気に入ってくださいました。一番心配されていたのが、文字情報がきちんと読めるかどうかでしたが、名刺デザインラフを拝見したところ、文字テキストは箔押し加工の推奨サイズ8pt以上のサイズでしたので、特に問題ありませんでした。
厚手で風合いのあるボード紙ブラック464gにツヤのあるメタリックブラック箔で両面加工することで、素材違いのブラック色のコントラストが活かされた個性的な名刺に仕上がりました。
- ※相談事例は、個人を特定せずひとつの参考例としてご覧いただけるよう、内容を一部変更しています。
- ※商品・サービスは、ご相談当時の内容でお答えしているため、現在とは異なる場合があります。