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「冊子サービスを使って『オリジナルノート』を作りたい」
2016/12/08
デザイナー
NPO法人をクライアントを持つデザイナーの方がご来店。自閉症の方の支援施設でブランドを立ち上げに参加され、利用者の作品をプロダクトとして世の中に広めていく事業を担当されています。
プロダクトは、利用者が描く緻密なイラストをプロダクトに落とし込んだ、主にスカーフやハンカチなどの布製小物。自由さが感じられる色使いと繊細に描かれた個性的なモチーフが人気となり、施設内のギャラリーでは、今後商品アイテム数を少しずつ増やしていく予定なのだそうです。
今回はイラストを入れたオリジナルノートの販売をご検討されています。ノートは、フリーに使っていただくために罫線はいれず、全ページ白紙の状態にされるそう。表紙のみイラストを印刷、5種類のイラストを用いたバリエーション展開で販売するご予定。イラストは活版印刷をご希望でしたが、とても繊細なラインのモチーフのためオフセット印刷をおすすめしました。
表紙ははっきりとした色味がデザインに合うとのことで、五感紙のカラーを選ぶことに。紙表面のゆるやかな凸凹がゆったりとした時間の流れのように感じられて、この施設の雰囲気に馴染む気がする、と気に入っていただきました。また、中のノート部分には書き心地が良いCottonスノーホワイトをお選びいただきました。
「中綴じのミシン糸は蛍光色にして、彼らのエネルギーを表現しようかな」シンプルな構成のノートですので、中綴じミシン糸の色はデザインのアクセントになりそうです。表紙と糸の色の組み合せについては、先方とわくわくしながらイメージしてみます、とお話くださいました。
販売価格との兼ね合いも考え、各100冊でお見積りをご案内することになりました。
- ※相談事例は、個人を特定せずひとつの参考例としてご覧いただけるよう、内容を一部変更しています。
- ※商品・サービスは、ご相談当時の内容でお答えしているため、現在とは異なる場合があります。