【新商品】段ボールのようなオリジナル紙素材「Gフルート」のパッケージ
- 2022/09/12
羽車オリジナルの紙素材「Gフルート」のパッケージを発売いたします。
一般的にGフルートとは、国内最薄の段ボール「マイクロフルート」の一種で、厚さは約0.9mm。フルートとは段ボールの中芯(波状の部分)のことで、厚さによってAから名前がついています。
羽車オリジナルのGフルートは、表裏の紙・中芯とも同じ紙素材のため、断面まで美しい仕上がりが特徴。紙素材には、環境に配慮した羽車オリジナル原紙を使用しています。商品を保護する緩衝性と質感のよさをあわせ持っています。
店頭に陳列する商品パッケージやギフト箱に、デザイン性を楽しめる商品としてご提案いたします。
Gフルートのラインナップ
・Basic プレインホワイト Gフルート 0.85mm厚 (再生紙70%、無塩素漂白パルプ)
・Basic ウッドブラウン Gフルート 0.85mm厚(無塩素漂白パルプ)
・Colors マットブラック Gフルート 0.85mm厚(再生紙40%、無塩素パルプ)
印刷加工:活版印刷、箔押し加工
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Gフルートの特徴や仕様、実際に印刷加工を施した制作例をご紹介
用途・テーマより選ぶ
【薄い段ボールのような紙素材(Gフルート)のパッケージ】
紙サンプル
【パッケージGフルート用 Pカード】
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【商品開発のきっかけ】
Gフルート開発のきっかけは、お客様とスタッフの声でした。
お客様からの「ビン用の少し緩衝性のある箱を作りたい」というご要望に今までお応えできずにいました。またスタッフからも、内箱と外箱の間のようなややしっかりした箱があれば、ご要望に応えられるのでは? と声が上がってきました。
それを解決できるのは「段ボール状の紙」。ただ一般的な段ボールではなく、あえて羽車で作るならどんな素材をご提案したらよいのか、そこから商品開発が始まりました。
羽車が大切にしたかったのは、お客様がブランドらしさをデザインしやすい、シンプルなベースとなる紙素材。もちろん環境にも配慮してあり安心して使っていただけるもの。そこで基本に戻って注目したのは、羽車オリジナルのBasic・Colorsの紙素材でした。封筒、カード、パッケージ類など多くの商品をご提案している定番の紙素材です。
商品開発での課題は、断裁面に見える波状の「中芯」の色。一般的に段ボールには茶色の中芯が使われます。薄いGフルートであっても、中芯が違う紙だと段ボール感が強調されデザインがしにくいのでは、という声があがりました。
そこで波状の中芯・上下の紙、すべてを同じ素材にすることにこだわってみようと試作品を作成。上下に貼り合わせる紙としては厚みが薄くて強度が心配でしたが、試作品は段ボール構造のラフさと、Basicの紙の個性がよく調和して想像以上の仕上がりでした。イメージを重視したい商品パッケージとしても採用いただけそうな、高級感も感じられます。
印刷と加工、紙の色
もうひとつの課題は、印刷加工について。
最薄とはいえ、Gフルートには波状の段差がありやわらかいため、圧をかける印刷加工には難しさがあります。デザインに合わせた圧の調整も欠かせませんが、段差の影響による濃淡やかすれが生じ、特にベタ(インクの塗りが多いデザイン)部分は目立ちやすくなります。しかし、温かみを感じるラフな印刷を加えた箱は、全体としてよい雰囲気に仕上がってきています。
紙色は羽車オリジナル紙素材の中から3色を選びました。用途を問わず使いやすいBasicプレイホワイト、染料不使用の明るい茶色Basicウッドブラウン、深い色合いColorsマットブラック。特にブラックは、段ボールのようなラフさと高級感、両方の魅力が感じられます。
羽車オリジナルのGフルートパッケージは、段ボール素材の緩衝性や軽量という特性に加え、紙の断面まで美しく、活版印刷や箔押し加工の風合いを味わうことができる商品です。Gフルートならではの温かみと質感のよさをご確認いただき、パッケージ提案にお役立てくださいましたら幸いです。