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あえてアナログ こだわり年賀状

2012/12/01

  • 年賀状

日本人にとって一番身近な存在の手紙「年賀状」。年賀状の枚数は年々減ってきていると言われますが、いまだにその文化はしっかりと根付いています。
年賀状は大量に発送するというものではなく、少ない量で交友関係をしっかりとつなぐような年賀状のスタイルへと変わってきているようです。
今回は、あらためて年賀状のマナー、そして傾向を取り上げてみたいと思います。

あえてアナログ こだわり年賀状

良い関係性を築くための年賀状
年賀状の枚数は年々減少傾向にあるといいます。
日本郵政グループの発表によると、2012年1月1日に配達された年賀状は、前年比7.6%減の19億2500万通。

その背景には、インターネットの普及が考えられます。
デジタルなEカードを年賀状として簡単に送ることができる時代です。
とはいうものの、年賀状の文化はしっかりと根付いており、年賀状がなくなるなんて考えにくいですね。
ある調査会社のアンケートよると、年賀状をハガキで送っている人は93.6%に対し、メールの人は42.1%。
その差は2倍以上です。

さらにハガキで送る理由について尋ねたところ、「PCで簡単に作ることができるから」(39.6%)、「メールだと失礼だと思うから」(39.0%)、「大事な人には手書きで送りたいから」(36.6%)という意見が多くきかれました。

では近年の年賀状にはどのような傾向があるのでしょう。

一昔前は、何百枚もの年賀状を出す人・受け取る人が、人脈も広く仕事のできる人――といったイメージがありました。
しかし近年では、日ごろからお世話になっている比較的近い関係の方々や会社の上司、親しい友人等に対し、「ずっと良い関係性を保ち続けたい」という思いをこめて、それが「年賀状を出そう」という気持ちへとつながっているようです。
事実、受け取った人からは「うれしかった」「とてもいい印象を受けた」などの声が数多く聞かれています。

あえてアナログ こだわり年賀状

前述の調査会社による「もらってうれしかった年賀状は?」との質問に、最も多かった答えは「手書き」で58.6%。
次いで「近況報告が入っている」が47.4%でした。
やはり、ハガキの年賀状に手書きでメッセージを添えることが、人間関係を深めるのに一役かっているようです。
また、「普段、あまり会うことができない人と年賀状によって、つながっていられる」「日本らしい」「疎遠になっている人にも気軽に出すことができる」「連絡先(引越し先など)を把握できる」といった、年賀状のメリットもあげられています。

正しい賀詞の使い方って?
ではここで、賀詞の基礎を確認します。
たとえ年賀状を出す相手が親しい人だったとしても、親しき仲にも礼儀あり。
最低限のマナーを守り、年賀状を送ることが大切です。
相手が目上の方の場合は、「謹賀新年」など4文字賀詞や、「謹んで初春のお慶びを申し上げます」等の丁寧な言葉を使った賀詞が良いようです。

逆に「寿」「福」など1文字賀詞や「賀正」「迎春」など2文字賀詞はNG。
目下や友人の場合は良いのですが、これを目上の人に使うのは避けましょう。
相手を選ばずオールマイティに使える賀詞として、「明けましておめでとうございます」「新春のお慶びを申し上げます」等が。
相手によって賀詞を変えられない場合に便利ですね。
またうっかりしてやってしまいそうなのは、「賀正」と書いたうえに「明けましておめでとうございます」と文章を重複して使ってしまうこと。
漢字や言葉の意味を考えて、同じ言葉が重ならないよう配慮しましょう。

アナログ感が人気の年賀状
では年賀状のトレンドをみてみましょう。
一時期はハガキの半分に写真をレイアウトした、写真つきの年賀状が流行していました。
もちろんそれは現在でも定番ではありますが、近年では、ちょっと手をかけたアナログ感あふれる年賀状が注目されています。
簡単にプリントした「無機質な年賀状」から、枚数を絞って特定の相手に丁寧に送る「こだわりの年賀状」の市場が拡大しつつあるのです。

メールやネットショップ、SNS経由で、投函までの代理発送を自動的に行ってくれる手間いらずの簡単システムがありながら、あえて丁寧に作り・届ける年賀状とはどんなものなのでしょうか? 具体的にみてみると、随所にこだわりがあらわれています。

まずは年賀ハガキの素材。
例えば和紙や和風の柄を使い、コラージュのように仕上げた年賀状ならば、ハガキの素材も和テイストのもの。
カラフルな色のイラストならば、発色の良い紙を。
目上の偉い人には少し厚めで質感のある紙でフォーマル感を出して。
紙質が変わるだけで同じデザインでも違う印象を与えるものです。

このほか、印刷にもこだわりがみられます。
絵や写真の色が美しく出ているかは、昔から共通しているこだわりでしょう。
さらにデザインですが、これはどんな人が受け取るかによって変えている人が多いようです。
賀詞と同じですね。
目上の人には落ち着いた雰囲気で、親しい友人には明るくカジュアルなもの。
仕事の関係者には誠実な印象を与えるデザイン等の使い分けがなされているのです。

また、私製の年賀はがきには、切手を選ぶ楽しさもあります。
新年のおめでたい柄の切手や、風景や草花などの記念切手など、年賀状の切手にも手を抜かないというこだわりようです。
ちなみに、年賀ハガキにプラス20円の切手を貼れば、世界中どこにでも年賀状を届けることができます。
欧米にクリスマスカードを送る習慣があるように、日本のこだわり年賀状文化を、世界に届けるのも楽しいですね。

あえてアナログ こだわり年賀状

飾っておきたい年賀状
このようなこだわりの年賀状ならば、受け取った方が「しばらく飾っておきたい」と思われるのはごく自然の流れではないでしょうか。
欧米では、クリスマスカードなどのカードを送る文化があり、受け取ったカードはオフィスや家庭にインテリアとして飾る習慣がありますね。
紙のカード特有の温かさだけでなく、おしゃれなデザインや華やかな色合い、手の込んだ作りのカードは、もらうと本当に嬉しいものです。
思わず「デスクの上に飾りたいな」と思ったことはありませんか?

海外の文化はいろいろな場面で日本の文化にも取り入れられています。
ですから年賀状も、インテリア性の高い欧米のクリスマスカードのように、飾って楽しむ習慣が徐々に定着するかもしれません。

ここでクラフト作家・デザイナーの上原かなえさんをご紹介します。
上原さんは身の回りの素材を使って、簡単にできるオリジナルカード・年賀状作りを提案しています。
「丁寧に送る手紙に関する本」「コラージュ年賀状」など、まだまだトレンドというほど大きなものではありませんが、そのような流れも少しずつ広まっているのです。
作る楽しさと、受け取る楽しさが交差するところに、飾っておきたい年賀状の良さがあるのかもしれませんね。

このほかデコレーションのペンや消しゴムハンコ、筆文字、マスキングテープを駆使してカードを作る人も。
テープを引くだけで干支などの絵柄が転写されるペンや、マスキングテープやレースのテープでハガキをデコするのも手軽でおもしろいですね。
また、お正月の素材を消しゴムハンコにして、ペタン、ペタンと一枚ずつ押していくのも、温かみがあっておすすめです。

温もりを感じる手間をかけた年賀状。
一見すると世の中の便利な流れに逆行するような存在です。
でもひと手間から生まれるアナログ感に、私たちはなぜか嬉しさを感じてしまうのです。
その人らしさが伝わってくる。
デザインをもっと楽しめる。
これから年賀状は、紙にしかできない魅力をさらに開花させて、そんな新たな価値を持つようになるかも知れませんね。

羽車企画広報部編集

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参考文献:
・ごあいさつカードの手作りレシピ 上原かなえ/著 グラフィック社
・かんたんかわいい年賀状2010 上原かなえ/著 グラフィック社

関連記事過去・現代…その時代を映し出す鏡・年賀状 >

 

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