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第15回 活版のアミ点(写真)プリント

モニター結果発表

  • 今回の企画内容

    今回の研究では写真データをご用意いただき、活版印刷のカードを作ります。
    活版印刷は凹凸で作った版にインクをつけて印刷するため、版を作る上でもインクの目詰まりからも写真のような精細な印刷には不向きです。
    不向きではありますが、キレイな印刷とは違った良さが出せないか、写真データを加工することによって、活版印刷に無理のない範囲で、写真の雰囲気をどこまで表現できるかを研究します。

    (上の画像について)
    左:写真の元画像をコピー機でプリントアウトしたもの
    右:写真をPhotoshopで45線に加工して活版印刷したもの
    紙:Cotton スノーホワイト
    活版印刷1色 印刷色ブラック

    それでは、今回モニターになっていただいた3名の方の作品を紹介します。

  • モニター SHIRT 宮島 信太郎様の作品

    左:写真をPhotoshopで45線に加工して活版印刷
    右:写真をPhotoshopで25線に加工して活版印刷

    【SHIRT 宮島 信太郎様からの感想】

    《今回のデザインのコンセプト》
    印刷見本と色見本を兼ねるものを作りたいと思い制作しました。
    モチーフは、ドラゴンフルーツという少し変わった果物を選んでみました。
    また、文字部分も画像化して、線数を変えた場合の文字の見え方も同時に検証しています。

    《実際に作品をご覧いただいた感想》
    思った以上にモチーフのディテールがでない感じになってしまい、難しく感じました。
    写真の撮り方やライティングが大きく影響していると思うのですが、モチーフのディテールや色によって、活版に適しているものとそうでないものがありそうです。

    具体的には、濃淡がはっきりしていて、ディテールが細かいアイテムの写真に向いている気がしました。
    文字部分は、アウトラインが少しラフになる効果があるので、柔らかい、素朴な印象にしたい時に使えそうです。

    なお、25線にしたものはデフォルメがきつくなってしまい、写真を再現するのは難しく感じました。

    《今回のカードの使い方》
    活版のアミ点(写真)印刷見本&色見本として、友達のデザイナーなど、身近の活版に興味のある人へ配りたいと思います。


    【スタッフからのコメント】
    紙はCotton スノーホワイト 348.8g、印刷色は蛍光レッドを選ばれました。
    画像の線数は45線と25線のデータをご用意いただきました。

    写真と文字部分のアミ点、蛍光単色の印刷と実験要素がふんだんに盛り込まれた作品です。
    特に影やベタ面、文字のアミ点の仕上りがとても興味深く勉強になりました。


    このたびはこの企画に賛同してご協力をいただき、ありがとうございました。

  • モニター カナマル ミノリ様の作品

    左:写真をPhotoshopで45線に加工して活版印刷
    右:写真をPhotoshopで30線に加工して活版印刷

    【カナマル ミノリ様からの感想】

    《今回のデザインのコンセプト》
    使用した写真は、自主制作として水と影で作ったアルファベットより「A」です。
    具体的な物や動物等ではなく、そもそもなんだかよくわからない写真を活版で印刷したら、もっとよくわからなくなって面白いかな、と思い、素材として選択しました。
    「水らしさ」を「モノっぽさ」へと変えたかったので、そんな意図のもと紙とインキ色、線数を選びました。

    《実際に作品をご覧いただいた感想》
    活版印刷の凹凸により予想以上に「モノっぽさ」が出て、とてもよい仕上がりになったと思います。
    実は紙をスノーホワイトにするか最後まで悩みましたが、ボード紙グレーで正解でした。
    また、影部分が印刷により凹み、ハイライト部が盛り上がって見えたことは、実物を印刷で再現しているようで面白い効果となりました。活版印刷の表現の幅の広さを改めて知り、勉強になりました。

    ・線数の違いについて
    個人的には30線の方が「なんだかよくわからない」さが立って面白いなと思っています。しかし元写真の再現性や初見の方への親切さとしては、45線に軍配が上がりそうです。

    《今回のカードの使い方》
    5月にデザインフェスタに出展するので、そこで配付しようと思っています。


    【スタッフからのコメント】
    紙はボード紙グレー450g、印刷色はイエローゴールドを選ばれました。
    画像の線数は45線と30線のデータをご用意いただきました。

    活版のアミ点が砂のようにも見えました。作品の元になった写真もご提供いただき、見比べてみると、表現の違いによって作品自体が変化しているように感じられます。活版らしい凹凸も感じられた作品でした。


    このたびはこの企画に賛同してご協力をいただき、ありがとうございました。

  • モニター 中井 梓左様の作品

    左:写真をPhotoshopで45線に加工して活版印刷
    右:写真をPhotoshopで20線に加工して活版印刷

    【中井 梓左様からの感想】

    《今回のデザインのコンセプト》
    iphoneで撮影した写真を活版印刷でどれくらい再現できるのか試してみたかったです。
    写真の網点部分と、ベタ部分を重ねるとどうなるのかも試してみたかったので、手首の網点と袖のストライプをわざと重ねてみました。

    《実際に作品をご覧いただいた感想》
    写真部分は、ほぼ入稿データのままで期待通りの仕上がりでした。
    元画像のコントラストを強めにしておいて正解でした!
    iphone撮影の解像度で45線あれば、人物でも再現できそうです。
    20線のほうは、写真部分の面積が広いデザインが向いてると思いました。
    同じデザインで線数の違いを比べることができ、貴重な体験をありがとうございました。

    《今回のカードの使い方》
    知人・友人に郵送で入籍報告をしようと思います。


    【スタッフからのコメント】
    紙はCotton スノーホワイト 348.8g、印刷色はゴールドを選ばれました。
    画像の線数は45線と20線のデータをご用意いただきました。

    45線と20線で、かなりイメージの違いが感じられる作品です。手首と袖との重なり部分は、紙を切り貼りしたようなアナログさが感じられ、私たちも大変参考になる制作例となりました。


    このたびはこの企画に賛同してご協力をいただき、ありがとうございました。

  • スタッフより

    写真のアミ点プリントということで、3つのモニターデザインを各2種類の線数にて作品を仕上げました。
    印刷データの原稿と仕上がった作品を見比べると、アミ点が少ない(濃度が薄い)部分は、活版の版で表現できていない(アミ点が消えてしまっている)部分もありましたが、カード自身は活版らしい凹みやアナログ感を表現できていたと感じました。
    デザインや表現したいイメージによって、面白い作品ができると思いました。

    ※画像をアミ点にする手順はこちらです。どうぞご参考ください。
    画像をアミ点にする手順

    今回の企画にご応募いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

 

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株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

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