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用途さまざま、実は便利な寒中見舞い

2011/12/26

  • 寒中見舞い

年始のあいさつ状と言えば年賀状ですが、意外にも便利な使い方ができるもう一つのあいさつ状が「寒中見舞い」。このあいさつ状は年賀状の時期が終わる頃から1カ月ほど送ることができます。今回は寒中見舞いについて、マナーとトレンド、そして意外な使われ方などをご紹介します。

用途さまざま、実は便利な寒中見舞い

季節の挨拶状である寒中見舞い。
厳寒期に相手の健康を気遣うという本来の意味に加えて、こちらが年賀状を出さなかった相手からもらった年賀状への返事、喪中にもらった年賀状への返事、喪中の人への挨拶など、今ではさまざまな意味合いで活用されているようです。
大人になると、もう何年も会っていないけれど、年賀状は欠かさず交換しているという間柄の相手がちらほら出てくるものだと思います。
何らかの事情で年賀状が出せなかったときの強い味方、寒中見舞いを利用して、年に一度、ハガキで旧交を温めてみませんか?
時期はちょうど年賀状と入れ替わり
寒中見舞いを出すのに適当な時期は、二十四節気でいう小寒(1月5日ごろ)から大寒(1月20日ごろ)を通して立春(2月4日ごろ)まで。
年賀状が松の内(1月1日から7日まで。本来は15日まで)ですから、出せなかった年賀状のフォローには良いタイミングですよね。
さらに立春から2月末ごろまでは、余寒見舞いを出すこともできます。

用途さまざま、実は便利な寒中見舞い

この「年賀状を出せなかった理由とお詫び」が、マナー解説サイトや情報誌では必須項目として取り上げられていることがありますが、個人的には、お詫びはともかく理由は必ずしも書かなくてもよいように思います。
年末はずっと出張だった、プリンターが壊れた、出したつもりがカバンの中、などの「出せなかった理由」を相手に読ませるよりは、もらった年賀状の内容に触れたり、自身の近況報告をするほうが建設的ですし、相手にも喜んでもらえるのではないでしょうか。

デザインは、季節の花や雪だるまのイラスト・写真に、「寒中お見舞い申し上げます」の一文を大きく入れたものが主流。
猫やうさぎなど、動物のイラストが入ったものも見かけます。
また、喪中のために年賀状が出せない人が利用する場合は、色目やイラストなどが地味な、喪中ハガキに通じるデザインを選ぶ傾向があるようです。

欧米にも寒中見舞いはある!?
季節の挨拶など、特定の時期にすべき通信をつい忘れてしまう、もしくは何らかの事情でできない、という事態は世界中どこでも起こりえることだと思います。
日本のように細かく季節の移り変わりを云々する習慣のない国にも、やはりフォローの方法が普及しています。
英語圏ではずばり「Belated」(遅延した)という言葉を使うのだとか。
これはクリスマスでも誕生日でも何にでも使える万能語(?)で、「Merry Belated Christmas!」「Happy Belated Birthday!」などと印刷された市販のカードも多数存在します。
お国柄でしょうか、大変率直で、なんだか潔さを感じます。

オフピークの意味での寒中見舞い
話を寒中見舞いに戻しましょう。
ちょっと珍しい使い方をしている人もいます。
手紙のマナーなどに関する本を数多く執筆されているむらかみかずこさんは、著書『できる大人の“一筆添える”技術』の中で、ビジネス・シーンにおいては喪中ではない人も、あえて年賀状を出さずに寒中見舞いを出してみてはどうかと提案されています。
年賀状は短い期間に多数届くので、どうしても一枚いちまいの存在感は薄まりがち。
冬の挨拶状を出すなら、年賀状ではなく、少し早い時期に「Season’s Greetings」、少し遅い時期に「寒中お見舞い申し上げます」などと書き送るほうが相手の印象に残りやすいのでは、という考え方です。

確かに一理ありそうですね。
友人との間で急に年賀状が途絶えると少し寂しいかもしれませんが(後で寒中見舞いが届いても、年賀状を出し忘れたのかと思ってしまいそうです)、営業ツールとして使う場合には、ピークをはずして送るのは有効ではないでしょうか。

用途さまざま、実は便利な寒中見舞い

「2012年」の寒中見舞い
1988年末には、昭和天皇の病状悪化(1989年1月7日逝去)により、年賀状を自粛するムードが広がったことから、官製の寒中見舞いハガキが用意されました。
2012年の年賀状についても、東日本大震災の影響で、「おめでとう」「今年も良い年に」と書くのをためらう人がいるという新聞報道があり、話題になっています。
大きな災害に見舞われた後だからこそ、「新年を迎えられてよかったね」「良い年にしよう」と挨拶し合うのがいいんじゃないか、という意見もWeb上などで多数見られますし、個人的には私も後者に賛成ですが、一方で、今はまだ祝う気分ではないという人がいらっしゃるのも無理はないと思います。
自粛ムードの中で、この冬は再び、年賀状の代わりとして寒中見舞いの存在を見直す向きが出てくるかもしれません。
いろんな人の事情や気持ちにうまくフィットするアイテムとして、寒中見舞いは今後も使われていくことになりそうです。

日本漢字能力検定協会が発表した2011年の「今年の漢字」は「絆」でした。
年賀状でも、寒中見舞いでも、状況や心情に合ったものを選んで挨拶を交わし、こんな年だからこそ、人とのつながりを大切にしたいですね。

羽車企画広報部編集

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参考資料
『できる大人の“一筆添える”技術』むらかみかずこ著/株式会社ディスカバー・トゥエンティワン

 

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