1. トップ
  2. お役立ち情報・制作例
  3. 環境に優しい取り組みと企業事例
  4. 【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」

環境に優しい取り組みと企業事例

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」

2021/09/06

「自然からいただいた命を、最後まで無駄なく使い切りたい」という思いから始まったレザーブランド「ENISICA」。革職人であり、「ENISICA」を立ち上げた松木真麻様はジビエの考え方でもあるその理念を、ひとつひとつのアイテムにどのように吹き込んでいるのでしょうか。

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」


日本では、害獣駆除として年間約60万頭もの鹿が駆除され、そのほとんどが活かされないまま廃棄されていることをご存知でしょうか。神戸に拠点を置くレザーブランド「ENISICA(エニシカ)」は、この鹿を“日本の風土からの贈りもの”として捉え、大切に扱い、環境に配慮したモノづくりを続けています。
今回はENISICAを立ち上げた革職人の松木真麻様と、ENISICAの少し変わったオーナーズカード「Re:仕立てカード」をデザインされたフジタマサシ様に命を最後まで無駄なく使い切るジビエの考えと、ENISICAのモノづくりについて伺いました。

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」


大切にしたい“命の副産物”
ENISICA 松木真麻様
「日本の皮革は“傷がないもの”や“劣化しないもの”が価値のあるものとして認識され、野生の傷や個体差のムラが少しでも残っていると、商品としてはじかれてしまうことが多くありました。また、動物の命を奪って作られているから“残酷なもの”だと言われる時期もありました。フェイクレザーの技術が発達したことで、強度や質感は補えるようになってきましたが、天然皮革のずっと触っていたくなる感覚や、使うほどに愛着の湧く質感の変化は本物の皮革にしかないものですし、まだまだ知られていない部分なのではないでしょうか。

食用として消費されている動物の残された革は命の副産物であり、革のために命を奪って作っているわけではないということを、まずは知っていただきたいですね。人間は生きていくために何かを食べていますが、その何かを守るために害獣駆除されている動物がいることも伝えていきたいですし、無関心な“可哀想”で終わらせるのではなくて、最後まで無駄なく使い切るジビエの考えを通して、命の繋がりや巡り、循環を考えるきっかけが生まれればと思っています」


日本の風土を感じるジビエレザー
「ENISICAは、野生鹿をジビエレザーとして有効活用し、野生の傷やムラをあえて残すことで天然皮革の良さを再認識してもらおうと立ち上げたブランドです。鹿革は劣化が少なく水にも強いので、気負うことなく日常使いしていただけます。
また、色味にも特徴があり、いま展開している6色は害獣駆除対象になっている日本の固有鹿が棲息している地域をイメージしたカラーになっています。日々使うものから、日本の風土を少しでも感じていただけたらと思っています」

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」


環境を配慮した材料を使用し、革の端材まで使いきる
「鹿の革はENISICAが使い、お肉はレストランや食卓へ、骨や内臓はペットフードに。さらに、制作過程では日本画に使われるニカワも作る。私たちの取り組みはそうやって“風土の贈りもの”としての動物を最後まで大切に扱い、ゴミも極限まで減らすことを目標にしています。たとえば、店舗でプレゼント包装に使うリボンは、制作途中で出る革の端材を利用し、革のなめしに使うタンニンは地球環境を配慮したものを使用しています。でも、害獣駆除後の環境はまだまだ整っていないのが現状で、山に捨てられている動物がたくさんいます。それを少しでも減らせるように、革作家として出来る限り革を有効活用できる方法をこれからも模索していきたいと思っています」
 

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」


1000年先を思い作った『Re:仕立てカード』
「このRe:仕立て(リシタテ)カードは、ENISICAのバッグなどをお買い上げいただいた方にお渡ししている、いわゆるオーナーズカードです。修理やメンテナンスはもちろんですが、ご提示いただくと、寿命を終えたバッグを別のアイテムに仕立て直すことが可能です。鹿の革は1000年たっても劣化せずしなやかなままと言われていて、大変長持ちします。バッグとしての寿命の方が短いかも……と思い、このシステムを作りました。どのバッグのオーナーなのかを絵で示し、お仕立て直しの時に使える面積を革の単位である“デシ”で表記してあります」(1ds/デシ=10cm×10xmの大きさ)
 
 

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」


「この『Re:仕立てカード』やENISICAのバッグもそうですが、作る人にとっても環境にとっても、出来る限りストレスフリーなものをこれからも作りたいと思っています。現在作っているのはバッグや小物がメインですが、日常生活の中で「これもENISICAの革でできたらいいな」と思うものを見つけて、それが商品になる過程も楽しみながら、いろいろな人と関わりながらモノづくりを続けていきたいです」

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」



デザインについて
いつまでも大切にしたいカードに
パンダ企画 フジタマサシ様

「下げ札など、商品に付属する紙ツールは捨てられる運命のものが多いのですが、今回のカードは保管していただくことがミッションでした。事務的に『保管してください』などと記すのではなく、自然と『こんなの付いていて楽しい!』『いつか必要になる時まで持っておこう』と感じていただくため、高級さを感じるクラシックな手法とポップなデザイン要素の組み合わせを模索しました。複数の商品を買ってくださるお客様も多いので、コレクションする楽しみが生まれるように各カードのカラーコーディネートも慎重に行いました。デザインに立体感や奥行きが必要な時や、嵩高の用紙&活版といった定番の組み合わせでは、ハグルマストアの過不足ない用紙セレクトや印刷スタイルが制作の背中を押してくれる気がしています」


【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」



取材をさせていただいて
ENISICAの松木様は、自身のモノづくりを通して、日本人が昔から唱えてきた「しまつ」の心も伝えたい、とおっしゃっていました。「始末(しまつ)」とは本来モノを無駄にしない、大切にする、節約する、といった意味。主に関西の商家の家訓に登場した精神だそうですが、現代における持続可能な社会づくりにまさにぴったりの倫理観ではないでしょうか。命をいただくからには、それをいかに活かしきるかを徹底的に考え、革の寿命が尽きる時まで心を込めてつき合う。角丸加工が施され、柔らかな色調でデザインされた「Re:仕立てカード」からも、そんな強い慈悲を感じました。(企画広報部)



制作例紹介

【企業事例】 自然からの贈り物としての「ジビエレザー」


商品に添える「仕立て用カード」
 
[商品]  ネームカード クッション 0.8mm
[サイズ] 55×91mm
[表面]  活版印刷1色 印刷色:パープル(基本色)※範囲:〜150㎠
[裏面]  オフセット印刷1色 印刷色:ネイビー(基本色)
[+の加工]角丸加工

[商品]  ネームカード クッション 0.8mm
[サイズ] 55×91mm
[表面]  活版印刷1色 印刷色:ダークグリーン(基本色)※範囲:〜150㎠
[裏面]  オフセット印刷1色 印刷色:ネイビー(基本色)
[+の加工]角丸加工

デザイン:パンダ企画 フジタマサシ様 作品提供者:育てる革小物ma-sa ジビエ鹿革ブランド「ENISICA」様


制作例(デザインギャラリー)
今回ご紹介したカードの詳細はこちら

 

各商品のトップページ

お問い合わせ窓口

HAGURUMA STORE カスタマーセンター

9:00〜18:00 土日祝 休

電話 0120-890-982
メール info@haguruma.co.jp
フォーム
株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

大阪府堺市の本社工場では封筒生産機と印刷機を中心に70台を超える機械が稼働しています。
人と地球環境に優しく、 安心してお使いいただける魅力的な商品をご提供します。

各商品のトップページ

お問い合わせ窓口

HAGURUMA STORE カスタマーセンター  9:00~18:00 土日祝 休

電話
0120-890-982
メール
info@haguruma.co.jp
株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

株式会社 羽車は封筒・紙製品・印刷物の製造販売を行っています。1918年に大阪で創業しました。

大阪府堺市の本社工場では封筒生産機と印刷機を中心に70台を超える機械が稼働しています。

人と地球環境に優しく、 安心してお使いいただける魅力的な商品をご提供します。