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コラム「紙と生活」

中国から伝わった賞状~歴史や鳳凰枠に込められた意味を紐とく~

2022/07/11

  • 賞状

卒業式やコンクールで入賞した際など、その功績を称えるために贈られる賞状。これまでの努力や結果を形として残せるため、見る度にその頃の記憶が蘇るでしょう。今回は、自身の功績を振り返る手段にもなる賞状の歴史や、模様・書き方のルールについて紐といていきます。

中国から伝わった賞状~歴史や鳳凰枠に込められた意味を紐とく~

賞状の歴史は古く、紀元前の中国で誕生しました。現代の賞状は厚口の紙を使いますが、当時は青銅器を賞状用紙の代わりにしていました。 その後、青銅器から竹・紙へと姿を変え日本に伝わり、明治時代から官公庁で使われるようになります。一般の人々に使われるようになったのは、その後です。

「賞状は日本発祥の文化」と思っている人も、少なくはないでしょう。しかし、中国発祥である事実は、賞状のデザインに注目すると分かります。

中国から伝わった賞状~歴史や鳳凰枠に込められた意味を紐とく~

画像:鳳凰枠が施された賞状用紙

賞状のデザインは「鳳凰枠」と呼ばれており、「鳳凰」「雲龍」「桐」の3つの模様によって構成されています。まず、上部中央にある模様が「雲龍」と呼ばれ、雲龍の左右を囲うように配置されている鳥が「鳳凰」です。

中国から伝わった賞状~歴史や鳳凰枠に込められた意味を紐とく~

画像:表彰状用紙に施された雲龍と鳳凰

鳳凰は、幸福や繁栄を表す四瑞(しずい)「龍・亀・麒麟・鳳凰」の1つであり、左側の「鳳」が雄、右側の「凰」が雌になります。

「おめでたいことが起こる兆し」として、たいへん縁起の良い模様と言われているのです。そして雲龍は、鳳凰と同じく四瑞の1つである龍と、恵の雨をもたらす雲を意味します。また、中国では鳳凰を「皇后」、龍を「皇帝」の象徴とし、一緒に描くことで「至福」「吉祥」「長久の強さ」を表すそうです。

そして、賞状用紙の下部と左右には「桐」の模様が描かれています。

中国から伝わった賞状~歴史や鳳凰枠に込められた意味を紐とく~

画像:鳳凰枠を施された表彰状。賞状は表彰状や証書など、目的によって呼び名が変わります。

昔、中国では「聖天子」と呼ばれる優れた王様が即位すると、鳳凰が現れると言われていました。その際に、鳳凰が宿る木とされていたのが「桐」です。そのため、鳳凰とセットで描かれるようになり、日本では菊に次ぐ紋章として皇室や政府でも使われています。

このように、賞状の模様は縁起が良いだけではなく、中国の歴史や文化を感じることができるのです。

さらに、賞状には「句読点を付けない」という特有のルールもあります。

中国から伝わった賞状~歴史や鳳凰枠に込められた意味を紐とく~

画像:句読点を付けていない感謝状。文字数を100~150字ほどにまとめたり、1つの語句が2行に分かれないようにしたりと、読みづらくならないように工夫がされています。

普段、文章を書く際に「、」や「。」といった句読点を付けます。これは、文章を読みやすくしたり、正しく伝えたり、文末であることを教えたりするためです。

しかし、賞状は句読点を付けません。読みやすくするために句読点を付けてしまうと、表彰する人に対して「句読点を付けないと読みにくい文章」と見下していることになり、失礼にあたるのです。とはいえ、文章が続き読みづらくなることはあります。その場合は、空白や改行を活用することが一般的です。

このように、言われないと気が付かないような細部にこだわることで、美しい賞状が出来上がるのです。これまで何気なく受け取っていた賞状も、文化や歴史を知ると、表彰する側の想いや賞状の重みを更に感じられます。賞状を受け取る際は、その1枚に込められた想いも受け取り、表彰されたという事実に自信と誇りを持ちたいですね。


文・鶴田有紀


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参考文献:
・『賞状の書き方 上達レッスン この一冊で基本から応用まで』|清水克信 監修 メイツ出版
・鳳凰の伝説|神韻芸術団
https://ja.shenyunperformingarts.org/explore/view/article/e/WnrTO5vrIPU/
・第四話「桐と鳳凰」|広島大学高等教育研究開発センター
https://rihe.hiroshima-u.ac.jp/center-data/school-badge/

 

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