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コラム「紙と生活」

さりげない読書のお供「しおり」の楽しさ

  • しおり
2019/08/20

「読書のお供」と聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。
コーヒーや紅茶などの飲み物という方もいるでしょうし、心地よい音楽という方もいるでしょう。
読みかけのページに挟んでおく「しおり」は、そうしたものと比べると少し地味かもしれません。
ですが本を読むときに手元に無いと少し困ってしまう、立派な読書のお供です。

さりげない読書のお供「しおり」の楽しさ 画像上:(Photo AC)
『枕草子』にも登場しているしおりの歴史

しおりの歴史は意外と古く、西洋におけるしおりの発祥はキリスト教修道院であると言われています。
聖職者たちが聖書に聖衣の一部を挟むようになったことで始まり、次第に金属製のものや布製のものが作られるようになったそうです。

日本においても、しおりの役割を担うものは1000年前には既に存在していたといいます。
清少納言の『枕草子』にも「ふさけん」と呼ばれる、しおりの役割を担うものが登場しているそうです。当時のしおりは、竹や木、象牙などの籤(せん)でした。
現代におけるしおりと言えば、紐状のスピンや金属製のブックマーカーなどもありますが、やはり定番は紙製のものでしょう。
印刷された紙製のしおりが最初に登場したのがいつ頃であるのかははっきりとは分かっていないようですが、一般に広まったのは大正時代とされています。
印刷が施された当時のしおりは、国や企業などの宣伝広告のような役割を担っていたようです。
現代においても、書店名や出版社名が入った紙製のしおりがありますよね。
私たちが今頻繁に目にするあのようなRPと実用性を兼ね備えているしおりは、大正時代に始まったものだったのです。

ちなみにスピンというのは本に接着されている、しおりの役目を担ってくれる紐のこと。ハードカバーの本につけられていることが多いものです。
文庫本には基本的にスピンはないのですが、例外として新潮文庫にはこのスピンがつけられています。
スピンをつける場合製本の過程で本の上側をカットすることができないため、よく見てみると新潮文庫の上側はやや不揃いになっているのが確認できるかと思います。 これは「天アンカット」と呼ばれます。もし新潮文庫をお持ちでしたら、ぜひ見てみてください。

しおり自体の誕生が1000年以上前であることを思うと、今現在「普通のしおり」として親しんでいる紙製のしおりやスピンなどが生まれたのは、案外最近のことであるように感じられるのではないでしょうか。
歴史を紐解いてみることで気づかされることは、他にもきっとたくさんあるのでしょうね。
さりげない読書のお供「しおり」の楽しさ 画像上:(Photo AC)
自分らしく自由に、しおりで遊ぶ

書店でもらったり購入したものを使うだけでなく、オリジナルのしおりを自作して楽しむこともできます。
手作りのしおりというと、押し花を使ったものが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
手頃なサイズにカットした厚紙や画用紙に押し花を貼り付けるだけでも、簡単に素敵なしおりを作ることができます。
さらにラミネート加工を施せば、より本格的で長持ちするしおりになります(ラミネート加工は専用の機械が無くても、
ラミネート加工風シールなどを活用すれば手軽に行うことができます)。

また最近では、しおりのデザインデータを配布しているwebサイトも複数あります。
データをダウンロードして印刷するだけで簡単におしゃれな紙製のしおりを作ることができるので、とても手軽ですね。
若い世代にも人気があるようなので、もしかするとこうしたサービスやサイトは、しおりという文化を継承する役割の一端を担ってくれているのかもしれません。

普段の生活の中で、しおりというものに着目することはあまりないかもしれません。
ですが、無くなってしまったら困るものでもあります。
今度本を読むときには、ぜひしおりにも注目してみてください。控えめな読書のお供の魅力を、発見することができるかもしれませんよ。


文・sayuki



参考:
NEWSポストセブン「日本のしおりの歴史は1000年超、『枕草子』に登場していた」
https://www.news-postseven.com/archives/20180511_672104.html
日本経済新聞 世界のしおり 形とりどり ナイフにボタン おりおり集め本でまとめて紹介 猪又義孝
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO33281330T20C18A7BC8000/

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